バルトレックスの飲み合わせ|併用注意の薬と飲酒の影響について

飲み合わせに注意が必要な4つの薬

バルトレックスの飲み合わせ

バルトレックスとの併用により、有効成分の血中濃度が過剰に高くなったり、排泄が遅れたりして、思わぬ副作用を招くおそれがある薬があります。以下の4薬はバルトレックスとの飲み合わせに注意が必要です。

  • プロベネシド
  • シメチジン
  • ミコフェノール酸モフェチル
  • テオフィリン

プロベネシドとの飲み合わせ。

プロベネシドと併用すると、バルトレックスの血中濃度が下がりにくくなり、作用が過剰に増強されるおそれがあります。プロベネシドは痛風の治療薬として広く使われているお薬です。血中の不要な成分をろ過して、尿として排泄するために必要な「尿細管分泌」という働きを阻害する作用があります。尿細管分泌が阻害される事で、バルトレックスの成分が上手く排泄されず、長時間濃い状態で血中に残されてしまう事になります。血中濃度が濃いという事はそれだけ薬の作用も強くなりますので、副作用も出やすくなってしまうのです。

シメチジンとの飲み合わせ。

シメチジンもプロベネシドと同様の作用によって、バルトレックスの副作用のリスクを高めます。シメチジンは、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の治療で使われるお薬です。上記したプロベネシドと同様に、バルトレックスの成分の排泄を阻害してしまう事で、余計にバルトレックスの血中濃度を高めてしまうのです。

ミコフェノール酸モフェチルとの飲み合わせ。

ミコフェノール酸モフェチルとバルトレックスを飲み合わせる事で、双方の血中濃度を高めてしまいます。ミコフェノール酸モフェチルは、腎移植後の難治性拒絶反応の治療などで使われているお薬です。ミコフェノール酸モフェチルとバルトレックスの成分は、お互いに尿細管分泌を阻害し合ってしまう作用があるため、両方とも上手く排泄されずに血中濃度が余分に高まってしまうのです。結果的に双方の薬の副作用のリスクが上がる事になってしまうため、注意が必要です。

テオフィリンとの飲み合わせ。

テオフィリンとバルトレックスを併用する事で、テオフィリンの中毒症状が現れてしまう事があります。テオフィリンは、気管支喘息や喘息性の治療で使われるお薬です。どのような機序であるのかは不明とされていますが、バルトレックスの代謝成分であるアシクロビルには、テオフィリンの代謝を阻害する作用があります。代謝が阻害される事で、テオフィリンの血中濃度が高まってしまい、中毒症状(消化器症状や精神症状など)が発現してしまうのです。

お酒とバルトレックスの飲み合わせ

バルトレックスとお酒

バルトレックスの服用中の飲酒は、やめておいた方が良いでしょう。バルトレックスとアルコールの飲み合わせについては、特に禁忌とされているわけではありません。しかしながら、アルコールの作用はヘルペスや帯状疱疹など、バルトレックスが使用される疾患の症状自体を悪化させるおそれがあります。

アルコールには血管を拡張させて血流を良くする働きがあり、それがかえって患部の炎症反応を激しくさせてしまうおそれがあります。また、肝臓におけるアルコールの代謝は、体力も消耗されますので、病状からの回復が遅れる可能性もあります。
以上のことから、アルコールはバルトレックスの作用の阻害や増強などの直接的な弊害を及ぼすわけではありませんが、ヘルペス・帯状疱疹の治癒を遅らせる可能性があるため、治療中の飲酒は控えるべきといえます。