咽頭クラミジアの症状と治療│咳や喉の痛み、放置で自然治癒する?

咽頭クラミジアとは

咽頭クラミジア

咽頭クラミジアとは、喉にクラミジア・トラコマチスが感染しておきる性病です。オーラスセックスなどを介して感染します。ほとんどが無症状であり、自覚していない感染者が相当数存在します。

近年では無自覚の感染者が成功を繰り返すことにより、感染の拡大が深刻化しています。2006年に実施された調査では、子宮がん検診を受けた20歳未満の女子高生229人の5.2%に咽頭クラミジアが確認されています。

喉と性器との同時感染もしばしば確認されており、性器クラミジア患者の10~20%で咽頭からも菌が検出されています。

主な症状は咳や喉の痛みなど

咽頭クラミジアが疑われる症状として、以下が挙げられます。

  • 喉の痛み
  • イガイガ感
  • 耳のつまった感じ
  • 鼻づまり
  • 首にあるリンパの腫れ

ほとんどが無症状である咽頭クラミジアではありますが、一部の患者では咳や喉の痛み、イガイガ感、痰が出るなどの症状が見られます。症状は軽度かつ特徴的でもないため、咽頭クラミジアを発症しても軽い風邪程度にしか思われないことが多いです。

悪化すると、上咽頭(鼻の置くと喉との間に位置する部位)に炎症が生じます。上咽頭炎がおきると喉の不調だけでなく、耳閉感(耳が詰まった感じ)や難聴、耳の痛み、鼻づまりなどの症状が生じます。ときに首にあるリンパ節がはれたり、中耳炎を併発することもあります。

咽頭クラミジアの主な症状

咽頭クラミジアを放置しても自然治癒しません。

自覚症状に乏しい咽頭クラミジアではありますが、治療を行わずに放置するのは止めましょう。基本的に咽頭クラミジアは自然治癒しません。症状がない状態でも病原細菌は増殖を続けています。性行為で感染するため、クラミジアの感染を拡大させるおそれがあります。

咽頭クラミジアを放置していると、性交のパートナーを介して自身の性器に感染することもあります。性器クラミジアでも、男性の50%、女性の75%では自覚症状が見られません。仮に性器には何の異常がないという方でも、気づいてないうちに喉と性器でクラミジア感染がおきている可能性があります。性器クラミジアを放置した場合には、男女ともに不妊症のリスクを伴うことから、早急な治療が望まれます。

原因はオーラルセックスを介した感染

咽頭クラミジアの主な感染経路は、口を使ったオーラスセックスです。フェラチオやクンニリングスなどの性行為により、性器から喉、喉から性器に感染がおこります。唇同士が触れるだけのキスであれば感染がおきることはほとんどありませんが、舌を絡ませるディープキスは感染リスクを伴います。

咽頭クラミジアの厄介な点は、ほとんど自覚症状がないところです。検査を受けない限りは、相手はおろか自分の感染の有無ですら見分けることができません。
性風俗や今日出会ったばかりの人との性交時には、必ず咽頭クラミジア感染のリスクが伴うことを覚えておきましょう。特に性風俗業に従事している女性全体の6.88%には、咽頭クラミジア感染が見られるとのデータもあります。

アジスロマイシンの内服で治療できる

咽頭クラミジアにはアジスロマイシン

咽頭クラミジアの治療には抗菌薬の内服が有効です。抗菌薬が病原細菌を殺菌することで、患部の炎症を沈めます。性器クラミジアと同じ抗生物質が有効ですので、双方の感染が疑われる場合でも、1つの薬で同時治療が可能です。

咽頭クラミジアに使われる抗菌薬としては、マクロライド系やキノロン系、テトラサイクリン系に属する薬が有効です。これらの抗菌薬の内服を2週間ほど続けることで、咽頭クラミジアを完治させることができます。

中でも第一選択されているのが、マクロライド系抗生物質であるアジスロマイシンです。アジスロマイシンでは、1000mgの単回投与(1回飲むだけ)で咽頭クラミジアを完治させることができます。アジスロマイシン配合の抗生物質としては、ジスロマックが有名です。