尖圭コンジローマはこんな病気

尖圭コンジローマの特徴
陰部にブツブツとしたイボができる
イボの先端は尖っていて硬い
主に性行為によって感染する
潜伏期間は最大で8ヶ月にも及ぶ

性器周辺にブツブツとしたイボを形成する性病です。最初は先が尖った小さいイボですが、悪化するとトサカやカリフラワーのような形状に大きく成長することがあります。潜伏期間は、3週間~8ヶ月と極めて長く、複数のパートナーがいる場合では感染経路の特定が困難です。20~30代の若い世代に多く発症が確認されています。

症状は陰部にできる先の尖ったイボ

尖圭コンジローマの症状は、性器および肛門周辺に形成されるイボ(疣贅)です。イボの形状には個人差がありますが、おおよそ以下のような特徴を有しています。

  • 先端が尖っている
  • 触ると硬くてザラザラしている
  • 痛みや痒みは無い
  • 複数が密集している
  • 初期の大きさは1~3mm前後
  • 色は白、ピンク、赤茶色など
  • 悪化するとトサカやカリフラワーのようになる

最初は小さくて目立たないイボも、徐々に大きくなっていき、数も増えます。成長したイボは融合して、まるで鶏のトサカやカリフラワーのような派手な形状になることがあります。
コンジローマのイボには痛みや痒みがないため、触るか目視以外では気付きにくいという特徴があります。特に女性では、膣内にイボが発生した場合、発見が遅れることがあります。

イボが自然治癒することはある?

尖圭コンジローマは、治療を行わなかったとしても自然治癒することがあります。実際に20~30%の症例では、3カ月以内にイボが自然消退するとされています。

とはいえ、7割以上の症例では自然治癒が見込めない以上、放置するのは得策ではありません。尖圭コンジローマの多くは、放置することで症状が進行して、患部の面積が拡がったりイボが増えたりします。早期治癒のためにも、尖圭コンジローマの発症が疑われる場合には、すぐに治療を始めることが大切です。

原因は性行為によるウイルスへの感染

尖圭コンジローマの主な感染経路は性行為です。感染者との性的な接触により、皮膚や粘膜の微小な傷からウイルスが侵入して感染します。尖圭コンジローマが感染する部位には、性器や尿道のみならず、肛門や口も含まれます。よって、セックスによる本番行為のみならず、フェラチオやクンニリングスなどのオーラルセックスや、アナルセックスなども十分に感染経路になり得ます。

ウイルスはイボの中に多く存在しており、尖圭コンジローマを発症した患者と性交を行った場合では、高い確率で感染がおこります。

治療法は症状の重さによって異なる

尖圭コンジローマは放置するとイボが大きくなり、数も増える可能性がありますので早急な治療が必要です。尖圭コンジローマの治療法としては、以下が挙げられます。

  • 薬物療法
  • 液体窒素凍結
  • 電気焼灼
  • レーザー光線蒸散
  • 外科的切除

これら様々な治療法があります。尖圭コンジローマの治療方針は、イボの大きさや数、部位、費用、患者の希望などを考慮して選択します。世界的に第一選択とされているのが、塗り薬を使った薬物療法です。その他の外科的療法に比べて、患部に与えるダメージが少なく、再発率も低いうえ、イボの大小に関わらず使用できるといったメリットがあります。

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ベセルナクリームは、日本初の尖圭コンジローマ治療薬です。2007年12月に持田製薬から発売されて以降、現在ではコンジローマ治療の中心で使われています。ベセルナクリームは、単体で尖圭コンジローマを完治させることが可能です。週3回の塗布を継続することで、イボ(疣贅)は徐々に小さく萎縮していき、最終的には消失します。
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およそ25%が3ヶ月以内に再発に至る

尖圭コンジローマは非常に再発が起こりやすい性病です。尖圭コンジローマのイボを外科的療法で取り除いた患者のうち、およそ25%が3ヶ月以内に再発に至るとされています。再発がおきる原因の多くは、HPVウイルスの残存です。ウイルスは、目に見えるイボのみならず、その周辺組織にも潜伏していることがあります。取り除き切れなかったHPVが再活性化することで、コンジローマの再発が起こります。

何度も再発を繰り返す例では、何かしらの誘因が考えられます。男性患者で仮性包茎である場合には、治りにくくなったり再発が起こりやすくなる傾向があります。場合によっては包茎を切除する手術が必要となることもあります。また、免疫力の低下を招く疲れ・ストレスの蓄積や糖尿病、妊娠、HIV感染などもコンジローマの再発を引き起こす原因となります。

コンドームだけでは予防しきれない

尖圭コンジローマを防ぐ最も効果的な方法は、不特定の相手との性的な関係を持たないことです。コンドームの装着を徹底するだけでは、HPVへの感染を完全に防ぎきることはできません。

HPVの感染部位は広範囲に及んでいることがあります。コンドームで覆いきれてない部分にウイルスが潜んでいた場合、性交時に性器や口がそこに触れることで感染がおこります。特に性器に皮膚炎などがあり、免疫力が低下している場合には容易に感染がおこります。
仮にイボのような病変が見られなかったとしても同じです。目に見えずとも、ウイルスは潜伏している可能性があります。