尖圭コンジローマの原因|感染経路と病原体HPVについて

主な感染経路は性行為

尖圭コンジローマの感染経路

尖圭コンジローマの感染経路には、以下のあらゆる性行為が含まれます。

  • 膣性交
  • 肛門性交
  • フェラチオ
  • クンニリングス

粘膜や傷からコンジローマのウイルスが侵入することで感染は成立します。ウイルスが感染する部位には、性器のみならず口や肛門も含まれます。膣を介した性交のみならず、肛門から性器、口から性器などといった感染経路も成立することを覚えておきましょう。

長い潜伏期間が感染経路の特定を困難にしています

尖圭コンジローマの潜伏期間は、3週間~8ヶ月と非常に長期間に及びます。平均では2.8ヶ月とされていますが、場合によっては半年以上前に行った性行為を感染機会として発症に至ることもあります。よって、8ヶ月以内の間に不特定多数のパートナーとの関係を持っていた場合、感染経路を特定することは困難です。

特に女性患者では、外部に露出していない膣内にイボが発症した場合には、罹患に気付きにくくなります。このような無自覚に尖圭コンジローマを有しているパートナーとの性交も、感染経路の特定を難しくしている一因です。

性行為以外の感染経路

感染経路の大部分を占める性行為以外の感染経路としては、産道感染によっておきる母子感染が挙げられます。従って膣内に多数のイボ見られる場合には、帝王切開が考慮されることもあります。

その他には、両親や医師の手指または医療器具に付着したウイルスとの間接的な接触によって、感染がおきたと考えられる例が稀に確認されています。実際に産婦人科診療で用いた器具を感度の優れた検査法で調べてみると、ウイルスのかけらが検出できるとされています。

便座やお風呂のイスなどを介した感染に関しては、報告されていないようです。ただし、病変が広範囲に及ぶ患者が座った場所にすぐに次の人が座った場合には、感染がおきることも理論的にはあり得るとされています。

病原体はHPV(ヒトパピローマウイルス)

コンジローマの病原体はHPV

尖圭コンジローマの病原体は、HPV(ヒトパピローマウイルス)です。HPVは遺伝子型によって180種類以上に分類されており、型によって感染部位や発症に関わる疾病が異なります。このうち性器から検出されるのは40種類であり、尖圭コンジローマの病原体のおよそ90%を占めるのが、HPV6型および11型です。HPV6型および11型に感染した患者のうち75%は、尖圭コンジローマの発症に至るとされています。

因みに子宮頸がんの原因となるのは、HPV16、18、31型です。HPV6、11型が「低リスク型」であるのに対して、子宮頸がんを引き起こすHPV16、18、31型は「高リスク型」と呼ばれています。型が異なることからコンジローマの発症とがんの発症を直結して考える必要はありませんが、稀に低リスク型と高リスク型の両方が同時に検出されることもあるので完全に油断はできません。