尖圭コンジローマの治療法|手術や薬、期間、治療費など

尖圭コンジローマの治療法は様々

尖圭コンジローマの治療

尖圭コンジローマの治療法には、外用薬を使った薬物療法や、病変を物理的に取り除く外科的療法があります。難治性の場合には、インターフェロンの局所注射も考慮します。

治療法を決める要因となるのが、イボ(疣贅)の大きさや個数、範囲などのコンジローマの進行度です。より大きく数が多く、範囲が広い方が治療の難易度が高くなるうえ、治療期間も治療費も多く必要となります。

尖圭コンジローマの治療法として、現在、第一選択されているのがイミキモド5%配合クリームの外用です。他の治療法に比べて、患部への侵襲が少なく、イボの大小に関わらず使用できるうえ、再発率も低いことから非常に優れた治療法と言えます。ただし、即効性という面においては外科的療法に劣りますので、何を優先するかでコンジローマの治療法を選択しましょう。

薬を使った治療について

薬を使ったコンジローマの治療としては、イミキモド5%クリームの外用、80~90%三または二塩化酢酸の外用、インターフェロンの局所注射などが挙げられます。中でもベセルナクリームで知られるイミキモドクリームの治療法は、現在のコンジローマ治療の中心で使用されています。

イミキモド 5%クリーム(ベセルナクリーム)の外用。

イミキモド5%配合のクリームを使った治療は、世界的に尖圭コンジローマ治療の第一選択です。クリームを患部に塗布することで、徐々にイボを消失させていきます。治療時の患部への侵襲が少ないため、治療後に傷跡が残りにくくなります。さらに「イボの大小に関わらず使用できる」「再発率が低い」「患者自身の手で行える」などの多くの優れたメリットを持つ治療法です。

日本でも2007年にイミキモド5%配合の「ベセルナクリーム5%」が承認されて以降、薬物療法がコンジローマ治療の主流となっています。ベセルナクリームを、週3回の頻度で塗り続けることで、4週目から効果が出始めたとの臨床データもあります。イボが小さい内からベセルナクリームを塗り始めることで、より早期の治癒が可能となります。

ベセルナクリームは、ジェネリックの通販購入が可能です。ベセルナクリームのジェネリックを購入して患部に塗布しつづけることで、病院にいかずにコンジローマ治療を行うことも可能です。

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80~90%三または二塩化酢酸の外用。

トリクロル酢酸またはジクロロ酢酸とも呼ばれる酸の一種の溶液を塗布して、患部のイボを壊死させる治療法です。大きなイボの治療には適しません。
三または二塩化酢酸溶液を綿棒に浸み込ませて、週1回の頻度でイボが消失するまで塗布を続けます。塗布後数分間で水などで洗浄して中和させないと、患部が潰瘍になるといったリスクもあります。取り扱いに注意が必要な薬剤であるため、処置は医師の手によって行われます。

インターフェロンの局所注射

難治性の尖圭コンジローマの治療に用いられる治療法です。抗ウイルス作用を持つインターフェロン(INF)を、イボの根部に週1回で3回ほど注射します。日本性感染症学会の発行しているガイドラインでは、保険適用外と明記されています。

外科的療法(手術)について

尖圭コンジローマの手術

尖圭コンジローマに対する外科的療法としては、液体窒素凍結や電気焼灼、レーザー光線蒸散、外科的切除など様々な手術が用いられています。いずれも高い即効性が期待できる反面、手術後に痛みを伴ったり、傷跡が残ったりなどのリスクもあります。
手術の方法は、イボの大きさや数、部位、範囲、再発頻度、病院の設備などの要因から決定します。治療期間や費用、メリット・デメリットなどを理解した上で、医師と十分に話し合って手術の方法を選択しましょう。

液体窒素凍結手術。

液体窒素凍結手術は、尖圭コンジローマの手術の中では最も一般的な方法です。比較的小さなイボの除去に適しています。マイナス196度の液体窒素を含ませた綿棒を数秒間押し付けることで、コンジローマのイボとその周辺を凍らせます。処置中には疼痛を伴いますが、局所麻酔を使用しません。イボが壊死して白くなるまで、何度か凍結を繰り返します。イボが全て消失するまで、1~2週間ごとの頻度で手術を繰り返して行います。

手術後には数日間ほど痛みが残るうえ、水ぶくれや糜爛、潰瘍が生じることがあります。その他にも「大きなイボの除去には適さない」「治療期間が数週間かかる」などのデメリットがあります。

電気焼灼手術。

電気焼灼法(でんきしょうしゃくほう)とは、電気メスを用いて尖圭コンジローマのイボを焼き取る手術法になります。小~中程度の大きさのイボの除去に適しており、多発性にも使用できます。患部へのダメージが比較的大きい手術法ではありますが、必ず局所麻酔をしますので、処置中に強い痛みを感じる事はありません。手術後には、熱傷や糜爛、潰瘍、疼痛が生じることがあります。場合によっては、患部に瘢痕が残ることもあります。

レーザー光線蒸散手術。

炭酸ガスレーザーやホルミウムレーザーを用いて、イボを蒸散させる手術です。小~中程度の大きさのイボの除去に適しており、広範囲でも孤立したものでも対応できます。大きいイボに対しては、上部をハサミで切除したのちに根元をレーザーで蒸散することで、治療期間が短縮できます。傷害深度が非常に浅いことから、治癒が早く、瘢痕も残りにくいため患者側の負担の少ない手術法であると言えます。

ただし、レーザー照射用の装置が必要なため、希望する場合には事前に医療機関に設備を確認をすることが必要です。また、レーザーを照射する事で、かえってイボが拡散してしまう可能性もあります。

外科的切除手術。

メスやリング鉗子(かんし)と呼ばれるハサミのような器具を用いて、尖圭コンジローマのイボを直接切除する手術です。大小様々なサイズのイボの除去に有効です。電気メスやレーザーと併用して行われることがあります。腫瘍が大きい場合には、切除後に縫合が必要となることもあります。イボが小さくて少ない場合には回復が早く、1~2週間程度で元通りになります。

治療期間は個人差が大きい

尖圭コンジローマの治療期間は、イボの大きさや治療法によって個人差があります。
イミキモド5%のクリーム(ベセルナクリーム)では、臨床試験で示された完治までの治療期間の中央値は8.1週間であり、最長で16週間でした。
外科的療法によってイボを全て取り除いたとしても、約25%の患者は3ヶ月以内に再発に至っています。一時的にイボが消失したとしても、最低でも3ヶ月の間は安心できません。

治療費は数千円~数万円ほど

尖圭コンジローマの治療費については、イボ(疣贅)の大きさや治療法によって異なります。相場としては数千円~数万円の範囲です。
また、保険診療と自由診療のどちらを選ぶかによっても大きく違ってきます。自由診療の場合は医療機関側で自由に治療費を決めることが許されていますので、受診する際には費用に納得した上で治療を受けることが大切です。基本的には3割負担で受けられる保険診療の方が安く済みます。