性器ヘルペスの再発|頻度と兆候と予防について

性器ヘルペスの再発がおきる原因

性器ヘルペスの再発

性器ヘルペスが再発する原因は、ストレスや過労、免疫力の低下など様々です。再発の引き金となる原因の具体例としては以下が挙げられます。

  • 過度な飲酒
  • 風邪・発熱
  • 疲労
  • 性交による粘膜の損傷
  • 他の性病による性器の炎症
  • 月経前のホルモンバランスの乱れ
  • 睡眠不足

これら以外にも慢性的な精神ストレスなども性器ヘルペスの再発を誘引します。
再発を繰り返している人は「どんな時にヘルペスの再発が起きるのか?」を考えましょう。疲れから再発が起こっているのであれば、疲れを取り除くための対策が必要であり、ストレスが原因なら、意識してストレスを発散することが必要です。心と身体の健康を保ち規則正しい生活を送ることが、再発の予防につながります。

再発がおきる頻度

性器ヘルペスの再発頻度

性器ヘルペスの再発の頻度には大きく個人差があります。
体内に潜伏しているウイルスの量や患者自身の免疫力、治療の有無などの要因によって、再発頻度に個人差が生まれます。
初感染時にしっかりと治療を行った患者では、再発頻度が低下する傾向にあります。最もウイルスの増殖が活発に行われる初感染時に、治療を行ったか否かで神経細胞に潜伏するウイルスの量が全然違ってくるためです。

再発の頻度を左右する2つの要素について。

再発の頻度を左右する要素として、明確にデータにその差が確認されているものとして「ウイルスの型」が挙げられます。性器ヘルペスの病原体には、HSV-1およびHSV-2の2種類の型が存在します。HSV-1は主に上半身に感染して口唇ヘルペスを引き起こし、HSV-2は主に下半身に感染して性器ヘルペスを引き起こします。

1991年に測定された1年あたりの再発頻度の平均値を比べたデータにその差が現れています。
単純ヘルペスウイルス1型(口唇ヘルペスなど)の再発頻度が年に2.14回であるのに対し、単純ヘルペスウイルス2型(性器ヘルペスなど)の場合は年に9.34回と圧倒的に高いのです。

さらに、性器ヘルペスの再発頻度に関しては男女差もありました。
女性の性器ヘルペスの再発頻度の平均が年に7.2回なのに対して、男性の場合は年に12.3回と男性の方が圧倒的に多いのです。

再発前に見られる兆候

再発を繰り返すようになると、徐々に再発の兆候が掴めるようになってきます。
性器ヘルペスの再発を繰り返している人の8割に数日前から、腰痛、ひざから下の足のしびれ感など神経痛のような症状が見られています。性器のムズムズ感やかゆみなどのはっきりとした違和感を感じた後、発症に至ります。

女性の場合は生理前に性器ヘルペスを発生させやすいと言われています。生理前は、性ホルモンの影響で、ウイルスが活性化しやすくなる事が関係していると思われます。

再発時の症状は、初感染時に比べて軽いものになります。初感染時に病変が現われた部位と同じもしくはその周辺に、水疱や浅い潰瘍が形成されます。無治療でも1週間程度で症状は治まります。

性器ヘルペスに対する再発抑制療法

性器ヘルペスの再発抑制療法

再発抑制療法とは、毎日定用量の抗ウイルス薬を飲み続けることにより、ヘルペスウイルスの活性を抑え続ける治療法です。日本では、バルトレックス500mgを1日1回服用し続ける治療法が保険適用されています。おおむね年6回以上の再発が見られる患者に対して実施されます。再発抑制療法の期間はおよそ1年間です。1年間の投与を行った後、治療の継続の必要性が医師によって検討されます。

再発抑制療法の優れている点は、投与中に再発が防止されるのみならず、治療を終えた後の再発頻度を低下させる効果が期待できるところです。再活性化ができないヘルペスウイルスは、新たな神経細胞に潜伏する機会を失います。ある種の神経細胞には寿命が存在するため、潜伏しているヘルペスウイルスもろとも神経細胞が死滅します。体内のウイルスの総量が減少することにより、再発が起こりにくくなります。